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【エンジン付近から異音】音の原因と種類を解説します!

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車の運転中、エンジンから聞こえる異音は、時には問題を知らせる最初の兆候となります。
エンジン異音を正しく理解し、早めに対処することは高額な修理費用を回避し、車の寿命を延ばす鍵となります。

業者オークションで1000台以上の車を見てきた私がエンジン異音について解説していきます。この記事ではエンジン異音の特徴に基づいて問題の根本原因を探す方法を書いていきます。

記事を見ていくとエンジン異音の謎が明らかになり、不安がなくなるでしょう。
エンジン異音の原因の調べ方は音の種類と鳴るタイミングが大事です。

エンジン異音の原因は?

エンジン異音の原因はさまざまですが、主要な要因をいくつか挙げてみましょう。まず、排気システムの問題やエンジン回りに付いている部品などによる異音が考えられます。

また、エンジンのオイル不足や劣化したベルト類もエンジン異音の原因となり得ます。
さらに、燃料供給の不調や点火系統のトラブルも異音を引き起こすことがあります。エンジン異音の原因を特定するためには、プロの点検が不可欠です。

エンジン異音の特徴は?

エンジン異音は音の特徴によって異なる原因を示唆することがあります。
正確に異音を認識することは、問題を早期に特定し、修理するのに役立ちます。
以下は、一般的なエンジン異音の特徴とそれらが示唆する可能性の例です。

キュルキュル、ウィーンという音

エンジンから聞こえるキュルキュルやウィーンという音は、通常、ベルトやプーリー関連の問題を示しています。
ベルトが摩耗し、プーリーに摩擦が生じると、このような音が発生します。

異音はファンベルトの異常が原因かもしれません。これらのベルトが緩んだり、劣化したりすることで、音が高まることがあります。

ガラガラ、ゴロゴロという音

ガラガラやゴロゴロという音は、排気システムの問題に関連することが多いです。
排気管やマフラーに穴や亀裂がある場合、排気ガスの流れが乱れ、このような音が発生します。

また、エンジン内のバルブやカムシャフトに異常がある場合も、ゴロゴロとした音が聞こえることがあります。

カタカタ、ガチャガチャという音

カタカタやガチャガチャという音は、エンジン内部の部品に問題があることを示すことがあります。
例えば、ピストンやクランクシャフトに異常がある場合、このような音が発生します。
エンジンの内部部品が劣化したり、潤滑不足によって損傷を受けたりすると、これらの音が聞こえることがあります。

キーン、キーンと金属音

キーン、キーンという金属音は、通常、エンジン内部の摩耗や摩擦が高まっていることを示します。
エンジンの部品同士が適切に潤滑されていないか、摩耗が進行している場合、金属音が聞こえることがあります。
これはエンジンの寿命に関わる問題であり、早急な対処が必要です。

ウィーンという機械音

ウィーンという音はオルタネーターなどの異音の可能性があります。
オルタネーターが故障し、適切に充電がなされずバッテリー上がりを起こす原因になることがあります。
バッテリーやオルタネーターの電圧を測り異常がないか、調べてみることが必要です。

エンジン異音の特徴を正確に認識し、それが何を示唆しているのかを理解することは、修理や点検の際に非常に役立ちます。
異音が聞こえた場合、プロのメカニックに相談し、問題を早期に解決することをお勧めします。

エンジン異音の聞こえる場所は?

エンジン異音は車両により、異なる場所で聞こえることがあります。
これらの異音を正確に識別し、対処するために、異音が発生する状況に注意を払うことが大切です。
以下は、エンジン異音が聞こえる主な場面について説明します。

エンジン始動時

エンジン異音が最初に聞こえる場面の一つは、エンジン始動時です。
エンジンをかける瞬間に、スターターやバッテリー関連の問題による異音が聞こえることがあります。
また、冷間時にエンジンが始動する際、エンジン内部の部品に不均等な圧力がかかり、異音が発生することもあります。
この時に異音が聞こえた場合、エンジンの始動に関連する問題が考えられるため、早急に点検が必要です。

走行中

エンジンの異音が走行中に聞こえる場合、それは複数の原因が関わっている可能性が高いです。
例えば、車が加速する際にエンジンノッキング音が聞こえる場合、燃料供給や点火系統に問題があるかもしれません。

また走行中に振動が感じられる場合は、サスペンションやタイヤに問題があるかもしれません。
異音が速度やエンジン負荷に関連しているかどうかにも注目しましょう。

アイドリング時

エンジンがアイドリング中、つまり車が停車してエンジンが動いている場合に異音が聞こえることがあります。
これはエンジンの負荷が低いため、特定の部品やシステムの問題が浮き彫りになりやすいからです。

エンジンアイドリング時に異音を聞いた場合、エンジンマウント、エキゾーストシステム、コンプレッサーなど、異音の原因を特定するための点検が必要です。

異音の場面に注意を払い、異音が発生する状況を記録することは、車のメンテナンスと安全性を向上させる重要なステップです。
早期に異音の原因を特定し、修理することで、車両の信頼性を維持し、重大なトラブルを未然に防ぐことができます。

エンジン異音のまとめ

エンジン異音は車のトラブルを早期に発見し、修理の手助けをしてくれる重要なサインです。
異音がどの場面で聞こえるかによって、問題の根本原因を特定できます。

例えば、エンジン始動時の「キュルキュル」や「ウィーン」といった音は、ベルトやプーリー関連のトラブル。
走行中の「ガラガラ」や「ゴロゴロ」は排気システムに問題を指摘します。アイドリング時の「カタカタ」や「ガチャガチャ」はエンジン内部の異常を警告し、金属音や低い音は摩耗や摩擦に関連します。

異音の特徴を理解し、早めの点検と修理を心がけましょう。
安全性と車の寿命のために必要なステップです。

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